高知市の自然シリーズ 3

大高坂山 

  現在の高知城のある山。山の基盤はほとんど角閃岩(かくせんがん)で

  日本最古(5億年前)の岩石であると言われている。 

  すべり山麓北側には古生代の高岡層(2億2千万年前)のフズリナ石灰岩

 (特別天然記念物)がある。石垣の珪岩(チヤート)は築城のおり周辺の

  山から運ばれたものと言われている。  
  
植物についてはソメイヨシノ開花の標本木

が三の段の入り口にある。モミの大木やク

ロガネモチとイヌマキとが合体している面白

い木などがある。
中の橋通りを北へ県道16号線を約7.5Km行くと、小坂峠がある。

そこの三叉路の左側の道を約2km行くとバス停七つ淵入り口がある。
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七つ淵は鏡川上流にある重倉川と合流する長谷川の源流で平家伝説のある7個の淵が

ある所。地質は古生代の白木谷層(約2億6千万年前)の岩である。七つ淵入り口バス停付

近にはホタルブクロがみられ、道ぶちにはハルジオン、近道に入り、通称「おんぶく」と

いわれる火山灰質の赤土に足をとられながら登ると孟宗竹・杉の林のがある

そのほかムクノキ・エノキ・カヤ・イイギリ・カシワ・

カンチク・オンツツジ・センダン・ドウダンツツジ等

また友好の木としてトネリコ(米国 市)・オンコ(北海道 

北見市)・クスノキ(中国 ぶこ市)が植えられていこれ

らの植物にヒヨドリ・ムクドリなどが集まってくる。年間を

通じて約60種類の生物が見られて、高知市の真ん中に

ある公園化された憩いの里山である。

ここには珍しいウスキキヌガサタケがはえる。さらに坂道を下るとヤマジノホトトギス・

シライトソウ・マタタビなどもみられ、崖ぶちにはユキノシタの群生地があり、開花時には

みごとである。お宮の前庭にはカノコユリ(たきゆり)の見事な群生が見られる。

ここも高知より北部地域にあって、バスも利用できる最適の学習地である。
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七つ淵