高知市の自然シリーズ 2

鏡川の本流は土佐山村の東、高尻木(たかしりぎ)山の西川、細薮(ほそやぶ)山の

蟹越(かにごえ)川を源流として工石山の南を西へX字谷をつくり、樽の滝や

平家の滝の水は鏡ダムに貯められて北山山脈を横切って横谷(おうこく)を作り

朝倉へ入ると高知平野を作り、鷲尾山系の水も集めて浦戸湾へ注ぐ。

鏡川


参考文献    高知中央広域市町村圏事務組合発行

      光り輝け 未来をうつそう鏡川  

                鏡川ものしりガイドブック

鏡川は全長30キロメートルではあるが、上流には

菖蒲洞(しょうぶどう)あり、X字谷・横谷などあり

小型ではあるが渓谷・渓流には多様な生物

(カワセミ・ヨシノボリ等)が育まれている。

火山灰は九州の南に在った

姶良(あいら)火山の灰が

広範囲(南は種子島から

北は東北地方にまで右の図のように

降り注いだ結果である。

近年のビル建設で地下をボーリングしている。それによると、(展示室にあります)
地下30メートルにある土砂は火山灰層やシルト層(土砂の粒が砂と粘土との
中間)であることがわかる。と同時に地盤沈下(じばんちんか)が進んでいる事が
心配されている。

高知平野

1100年昔の高知市は海だった。934年紀貫之(きのつらゆき)は 今の大津の船戸

(おおつのふなと)あたりから船出したといわれている。長浜川・竹島川・鏡川

江の口川・国分川・舟入川・下田川の7河川が浦戸湾へ土砂を運び、今のかたちに

作られた沖積層(ちゅうせきそう)である。

高知市の街を縦横に走る下水管を掘削した時土砂の中から発見された貝や
カニの準化石(生痕)はこの事をはっきりと物語っている。

昔の島が大高坂山(今の高知城)・

蔓島(かずらしま)・五台山(大島)

小高坂山・筆山・田辺島・高須山・

鹿児(かこ)であり、比島・竹島は

建築ブームの中で消えていった。
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