備中 吹屋
吹屋は、銅山とベンガラが最盛期であった江戸時代から明治にかけて造られた街です。明治の頃は、1.5Kの道沿いに180軒並んでいました。広島の備後ー東城ー新見ー成羽へ至る吹屋往来の拠点だったようで、米や雑穀・炭・鉄を積んだ馬が吹屋で荷物を降ろし、銅・ベンガラを積み込み成羽へ帰って行きました。銅とベンガラは高瀬川を下り、玉島から廻船で大阪や江戸へ運ばれたそうです。重要伝統的建造物群保存地区になっています。

岡山駅から山を越え、谷を渡り、車で2時間半かけ、やっと吹屋に辿り着きました。倉敷の美観地区くらいの広さでしょうか。街は横に長く、大きくありません。街にはベンガラ豪商の家があちこちにあり、800円で全部見学できる切符を購入し、回りました。

左は郵便局
下は郵便ポスト

趣のある静かな街並み。少し離れた場所にベンガラ集落もありました。
左は時々見られた真っ黒に焼いた板の外壁 丈夫になるのでしょうか?

吹屋HP
 http://www1.ocn.ne.jp/~nariwa/fukiya1.html
 

明治42年に建てられ、1階が屋内運動場、2階に折上天井の講堂があるそうで、現役の学校としては珍しい存在とのことです。
ベンガラは現代でも、磁気分野で利用されており、環境にも優しいそうです。
ベンガラ館 

上写真は復元工場で手前が粉末にする機器。奥が酸を飛ばす沈殿槽で20回位水を変え、沈殿しなくなったら出来上がり。

下写真は、左から原料の緑礬(ローハ)、中がローハを焼成したもの、右がベンガラ。
八墓村の映画撮影舞台になった屋敷。横に広く豪華で石垣が綺麗。
旧片山邸
ベンガラの製造・販売を手がけた老舗でしたが、昭和6年に吉岡銅山の閉鎖により緑礬の入手が困難になり、昭和46年に廃業
左と上写真2枚は卵部屋です。卵を置く部屋があったという驚き。いかに貴重だったかです。綺麗な建具に保管されていたでのすね。
右上写真は50cmずつ段になり部屋があります。3段上がった部屋が主の部屋ですが、屋根裏部屋でした。
家族や使用人の部屋は2階にあり、居間から真正面上に見える別棟の部屋が、主(屋根裏)の部屋です。
写真は、直角のように上がる階段。下写真は上から見た状態です。急な勾配ですね。
左写真は台所
モダンな西洋風かまどですね

実写版「蛍の墓」で撮影された台所。松島菜々子がここで演技したとのこと。雰囲気はあります。郷土館は中庭もあり、土の土間がぼこぼこなのが印象的でした。

郷土館
明治12年築
笹畝坑道
街の入り口にあります。本道は別にあり、支道だから大きくはありません。全長320mで中央に大きな坑道がありました。ここで切符を買うと、観光道順を教えてくれましたので、役にたちました。。

岡山から吹屋へ行く途中に、高梁があります。この町は、以前友人夫婦と旅の途中に寄った事があります。帰りがけに、もう一度寄ってみました。左は高梁の武家屋敷です。塀など、かなり補修されていますね。
下3枚の写真は、以前お正月に来た時、写した写真です。高梁の街はどこか懐かしい風景があります。
高梁のHP http://ftown.boo.jp/takahashi/map/sannsaku-top.htm

 

吹屋小学校(下写真)

 

庄屋の広兼邸(下写真
高梁
吹屋