私が最初にF1をテレビ観戦したのはたぶん、息子が腹にいた時です。

最初は旦那さんだけがひっとりハマってて、一緒に観ようと誘われても

「あんたねえ、車ってのは自分が運転して楽しむもんで。他人がただ延々と走る様子をなんで夜中起きてまで見ないかん?」

と冷たく突き放していました。

ところがある日、ベッドの枕元に置いてあったF1雑誌の表紙に、

私が当時世界一男前と信じて疑わなかったドルフ・ラングレン様にそっくりの横顔が写っていたのです。

「夜中に起きちょったら、この人が見れるわけ !? なんでそれを早く言わん !?」


と、まことに自分勝手な文句をつけながら、やっとこさレースを観るに至ったのですが、

その偽ドルフはデビッド・クルサードというドライバーで、正面から見るとものすごいエラ。ドルフには全く似ていませんでした。

理由はどんなくだらんモノであれ、いざちゃんと見る姿勢で観戦すると、他人の運転も面白い!すっかりハマってしまった私。


でも、初心者には納得いかない不思議な点、勘違いがてんこ盛り。

まずスタート。縦並びってアンタ、そんな不公平なスタートの競技を生まれてこのカタ見たことがありません。


スタートは横一列、第1コーナーが左に折れてたら、右端の人がやや前。これが常識でしょうに。

でも、車が20台も横並びって、それは無理かも知れん。と諦める。

そうすると、その"超"不公平な縦の並び順はどうやって決めるのか?

"予選"なるものでタイムを競い、早い車から前を取って行くんだとか。

何でよ!かわいそうに。遅い人を前にしちゃったらいいやんか!と真顔で旦那さんに抗議。

あのねえ、遅い車が前で速い車が後ろやったら、つっかかって追突ダンゴになるろ?と言われ、なるほど。


次にピットイン。何しに入るわけ?


給油ってアンタ、ゴールまで持つように満タン入れんかえ!

タイヤ交換ってアンタ、それほどチビるタイヤ、あたしは絶対買うちゃらんで!


ヘタに普段車に乗りまくってる分、その感覚から抜け出せません。


それらの数々のいちゃもんにひとつひとつ丁寧に答える旦那さんのおかげで、私は心置きなく観戦できるようになりました。

そうしてF1を観ていくうちに私は悟ったのです。

F1とは知力・体力・時の運。そんでもって なものすんごいエンターテインメントなんだと。


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