「ニューヨーク地下鉄ストーリー」

1995年、9月、始めて渡米した。世界都市ニューヨークの雑踏と静寂。 しかしニューヨーク地下鉄は24時間眠らない。
男女の出会いがあり、ロマンスを楽しむカップル。
列車内ではユニークなホームレス、「皆さん今日は!私はホームレスです。 お腹が空いています。私に少しでもいいからお金と微笑みを恵んでください!」。
盲目のアコーディオン演奏者が白い棒で自分の位置を確認しつつ、チップを求めていた。世界各地からアメリカン・ドリームを抱いて集まって来たアーチストの卵達。  
ニューヨークでサキソ・フオーンを演奏し、輝きたいと思っている中年の日本人男性にも出会った。
ホームでは、さまざまな国からやって来たミュージシャン達が、それに人生を賭けるような情熱的な演奏をしていた。その演奏に急ぐ足を止め、熱心に聞くニューヨーク市民。
ニューヨーク地下鉄は薄暗いが、アーチストを大切にする市民をまのあたりにして、気持ちが熱くなってきた。そんなドラマチックなニューヨーク地下鉄の魅力にすっかり取りつかれてしまった。
角田和夫

以下の写真は、写真集からの一コマ。





作品希望者は相談にのります。メールにてご連絡下さい。このサイトにおける画像その他の無断転用を禁止します。

〈戻る〉