第6回仁淀川国際水切り大会の報告書
背景
危機的な状態になっている地球環境と世界経済の中、自給率の低い日本にあって混乱を最小限にとどめなくてはならないと考える昨今である。 もっとも有効な手段は、一人ひとりの意識改革しかない。 その第一歩として 我々がどのようなところで暮らしているのかを知ってもらうために、身近な自然と触れ合う機会を設けなければならない。 しかる後にその豊かさ、問題点を認識するきっかけとしたい。
同時に 美しい川原で清流に小石を投じて水面をすべる石や波紋を楽しむ贅沢を是非世界中の人に知って欲しい。そしてこれを機会に多くの国で仁淀川クラスの川が実現したら、地球環境は飛躍的によくなるだろう。
目的
石飛ばし・石はね・石きり・三段ばね・飛び石・チチクリ・・・・
水面に小石を投げて跳ねかえらせる遊びの事である。
さまざまに呼ばれている水切りであるが、これは水辺に立ち足元に小石が転がっていれば、誰もができる素朴な遊びであることをも意味する。
人が2本足で活動を始めたはるかな昔から、世界中に存在するものかもしれない。
その水切りを知らない子供が増えているという実態に危機感を持ったお宝探偵団は、その使命である、『流域を川ガキの天国にする』という目的を達成するために、毎年水切り大会を開催することにした。
少しでも川に接する機会を設け、風景や水や石の感触、せせらぎや鳥などの声、思いっきり石を投げるという野生的な感動といった自然とのふれあいを促し、さらに、飛ばし方を伝授する年上や大人とのジェネレーションを超えた交流の場を作ることを目的とする。
さらに、仁淀川を大切にしたいと願い、仁淀川の幸(さち)を多くの人に広めたいと願っている流域の企業もここに紹介する場を設ける。 地産地消こそが 雇用を含めた地域経済を立て直す もっとも有効な方向である。
自然、文化、環境、安全教育、国際交流、産業、地域振興といった多くの扉が、この水切りのイベントにこめられているのである。
概要
日時:2009年8月23日(日) 午前10:00から受付開始
競技は午後2:00から4:30まで
ハートの石コンテストは午後1:00から3:00まで受付
場所:高知県吾川郡いの町鹿敷 土佐和紙工芸村くらうど前川原
内容:男性・女性・子供の3部門で水きりの美しさ・飛距離・回数の総合評価で勝敗を決め、トーナメント方式で順位を競い合う。 同時にハートの形をした石を探して評価する「ハートの石コンテスト」も行う。 更に 仁淀川にまつわる賞品で勝者を讃えることで、仁淀川の豊かさを強調する。
実施体制:
主催 NPO法人 仁淀川お宝探偵団
共催 土佐和紙工芸村くらうど・いの町観光協会・仁淀ロータリークラブ
協賛
仁淀川わくわく会議・日高村・金星紙業梶E横倉山自然の森博物館・国民宿舎土佐・かんぽの宿伊野・中津渓谷ゆの森・司牡丹酒造梶E高知酒造梶E亀泉酒造・キリンビール高知支社・RKC高知放送・池川木材工業(有)・国友農園・芋屋金次郎・高知アイス・屋根の上のガチョウ・美容室Bomber
Boon・la vie BEAUTE tenno・こうち童話・ウッディー浜田・西森博税理士事務所・干物のみませ屋・自然派食堂みんなの家
後援
国土交通省四国地方整備局高知河川国道事務所 ・ 高知県 ・ いの町 ・ 仁淀川流域交流会議 ・ いの町教育委員会 ・ 仁淀川漁業協同組合 ・ 四国旅客鉄道株式会社 ・ 高知新聞社 ・ 朝日新聞高知総局 ・ 読売新聞高知支局 ・ RKC高知放送 ・ NHK高知放送局 ・ KUTVテレビ高知 ・ KSSさんさんテレビ ・ 潟Gフエム高知 ・ 高知シティFM放送 ・ ほっとこうち ・ 四国旅マガジンGajA
連絡先 п@090-4973-0601(城下)・088-892-5050 (仁淀川お宝探偵団)
Fax 088-893-3275(生野) e-メールngckk745@ybb.ne.jp (生野)
担当者 生野 宜宏
スタッフ
仁淀川お宝探偵団員 生野・西森・城下(夫妻)・鈴木・好浦・国友・織田・森・筒井・三浦
いの町観光協会小島さん
土佐和紙工芸村くらうど中尾さん
仁淀ロータリークラブの方々
申し込み: チラシ裏のエントリーシートをファックスで送るかe-メールで申し込む
Fax 088-893-3275(生野) e-メールngckk745@ybb.ne.jp (生野)
参加料: 大人 300円 ・中学生以下 200円
応募者: 子供・22名 女性・16名 男性・39名
出場者: 子供・27名 女性・18名 男性・44名
参加者 | 事前申込 | 申込総数 | キャンセル | 最終参加 |
子供 | 22 | 27 | 2 | 25 |
女性 | 16 | 18 | 3 | 15 |
男性 | 39 | 44 | 6 | 38 |
計 | 77 | 89 | 11 | 78 |
入場者: 約250から300名
受賞者:
子供 | 1位 | 増井渓太けいた | 13歳 |
2位 | 笹岡裕次郎ゆうじろう | 9歳 | |
とにかくかわいいで賞 | 近藤ひろふさ | 4歳 | |
女性 | 1位 | 笹岡里圭(りか) | 37歳 |
2位 | 仁井田千穂 | 48歳 | |
偉いお母さんで賞 | 田村圭子 | 32歳 | |
男性 | 1位 | 野川雄史(たかふみ) | 22歳 |
2位 | 岡本秀樹 | 35歳 | |
かっこいいお父さんで賞 | 鍵山康夫(やすお) | 46歳 | |
くらうど賞 | グラント・ラクラン・キース(オーストラリア) | 27歳 | |
いの町観光協会賞 | 坂本梨恵 | 28歳 | |
仁淀ロータリー賞 | ハビー(スペイン) | 27歳 | |
グランド チャンピオン | 増井渓太けいた | 13歳 |
当日のスケジュール
8時 集合 設営と競技場作り
10時00分 参加者受付開始(11時まで受付)
10時30分 水きり教室(11時まで)
11時00分 大人・男性の部予選開始
12時00分 各自昼食
13時00分 ハートの石コンテスト受付開始(参加料100円/個)
14時00分〜 子どもの部本戦トーナメント(10分前までに休憩テントに集合)
14時30分〜 女性の部本戦トーナメント(10分前までに休憩テントに集合)
15時00分〜 男性の部本戦トーナメント(10分前までに休憩テントに集合)
ハートの石コンテスト参加受付終了
各パフォーマンス賞を決める
15時30分〜 水切りグランドチャンピオン決定戦(女性×男性→勝者×子供)
15時40分〜 くらうど賞決定戦(日本人以外の国際選手間で勝者を決める)
15時50分〜 表彰式 チャンピオンインタビュー
16時30分〜 後片づけ開始
17時00分 自己採点と来年に向けて意見
参加費
・ 事前申込制・・・・大人300円、子ども200円
・ 昨年のチャンピオンは無料招待。
申し込み方法
・ 事前分(HPなどでの告知等)はいずれもメール(生野)
・ タウン誌や新聞に掲載する申込先は、ファックス(生野)、メール(生野)とし、生野に情報を集約
・ 当日開催の有無などに関する問い合わせ先は電話 090-4973-0601城下
勝利者の選考について
・ 部門ごとにトーナメントで競う
男性の部・女性の部・子どもの部の3部門制とし、各部門ごとの勝ち抜けトーナメント方式
・ 各部門のチャンピオンの試合により、「グランドチャンピオン」を決める
国際枠
去年のチャンピオンや実力のある選手、海外から来た人、国際的な人はシードをかけて午前中の予選を免除する。
ハートの石コンテスト 13:00から15:00まで
ハート賞 きれいなハートの形をした石を見つけた人
ヒッシカッパ賞 面白い石・変な石・ハートの形じゃないけどなんだか惹かれる石
エンジェル賞 小学生以下の小さい子が拾ってきたかわいい石
生野・好浦・もう一人で審査して賞を決める。
賞品はこうち童話の冊子他
表彰は15:50に水切りの表彰と一緒に行う
審査の方法
・ 審査員・・・お宝探偵団団員3名が務める
・ 審査項目・・・水切りの飛距離・水切りの回数・投げ方や波紋の美しさの3項目を総合
的に判断し、勝者に旗が上がる。
・ 勝ち抜けルール・・・部門毎の予選トーナメントは2回先勝で勝ち抜けとする。
賞品
男性・女性各部門ともに仁淀川にまつわる賞品を用意。子どもの部は、ライフジャケットと「仁淀川ガサガサセット」を用意
・ 参加者全員に参加賞を用意する。
・ 協賛品でこれをまかなう。
・ 予算はわくわく会議予算から拠出
・ グランドチャンピオン向け賞品として流木のトロフィー
残った飲み物、ビール等は参加者に振る舞う。
会計報告
月 | 日 | 摘 要 | 支払い | ||
A | 5 | 13 | 広報費 | 水きりチラシ印刷 | 19,200 |
B | 5 | 15 | 広報費 | チラシデザイン外注 | 30,000 |
C | 8 | 20 | 事業費 | 保険料 | 2,000 |
D | 8 | 19 | 事業費 | 賞品(好浦) | 6,000 |
E | 8 | 19 | 事業費 | 賞品(好浦) | 1,490 |
F | 8 | 20 | 事業費 | 備品(城下) | 10,011 |
G | 8 | 21 | 事業費 | 賞品(城下) | 4,380 |
H | 8 | 21 | 事業費 | 賞品(城下) | 3,648 |
I | 8 | 21 | 事業費 | 賞品備品等(城下) | 5,565 |
J | 8 | 21 | 事業費 | 備品等(城下) | 735 |
K | 8 | 19 | 通信費 | メール便 | 80 |
L | 8 | 20 | 通信費 | メール便 | 80 |
M | 8 | 21 | 通信費 | メール便(城下6/13) | 560 |
N | 8 | 21 | 通信費 | メール便(城下6/20) | 640 |
O | 8 | 14 | 交通費 | 城下 | 4,800 |
P | 8 | 20 | 交通費 | 城下 | 1,050 |
合計 | 90,239 |
収入
参加費 | 大人(男性)(女性)300円 | 38名
15名 |
11,400
4,500 |
こども 200円 | 25名 | 5,000 | |
寄付金 | 1,000 | ||
仁淀川わくわく会議助成金 | 50,000 | ||
仁淀ロータリークラブ協賛金 | 20,000 | ||
合計 | 91,900 |
収入マイナス支出は
91,900−90,239=1,661
効果
・たった一日の水きり大会でしたが、水きり大会で優勝した男の子や、ハートの石を見つけた女の子は、その経験、その物(石)を宝物にすると思います。・・・きっと、その子の人生で大きな感動の一日になってくれたと信じています。
・くらうどランチが100食出た
・苦労して探す感動は、大きな感動につながる・・・そういう経験を、一人でも多くの方に経験してもらえる、・・・そういうお手伝いが出来れば、きっと、その人の価値観の中の自然に対する優先順位は高くなると信じています。
・受賞者は仁淀川の温泉めぐり等の体験のキッカケ作りが出来る。
・年齢に関係なく、家族でも楽しめる遊びを定着させると同時に仁淀川に関心を持つきっかけができた。
・徐々に参加者が増えてきて、仁淀川の恒例行事に仲間入りして来た。
・川遊びの楽しさ可能性をひろめる。
・地元のよさを認識できる。
・全国レベルで知られるようになってきた。
・多くの人が川と接する機会ができ、自然に触れ、環境に配慮する習慣を身に付けるきっかけとなった。同時に、大人も子供も対等に楽しみながら交流する場ができた。これも清流仁淀川が有っての贅沢な楽しみであることを共感できた。
展望
水切りを文化として拡げる。
流域の業者との交流が始まりそうである。
仁淀川の地場産業の 紹介と広告の場として活用できそうである。
第10回大会は本当の世界大会にしたい。
仁淀川以外の川にも水きり大会を広めて、仁淀川で全国大会をするように段取る。
資金があれば、国内外の名人を招いて演技してもらいたい。
ゆくゆくは、アジア・アフリカの子供たちに参加してもらい、世界規模で環境意識を育みたい。
課題
長く続ける事に意義がある。
各賞の決定をすみやかに。
進行アナウンス係をあと一人増やしたい。
年間を通して宣伝活動を展開する。