瀬戸内海に浮かぶ現代アートの島 直島 NAOSIMA

港周辺の作品
光を生かしたアート作品が港にありました。夕方になると光が走ります。草間弥生作品は丸亀現代美術館の草間企画展時に家族で行き、様々な作品を見たことがあります。

上写真は、高松から自転車をフェリーに持ち込みやってきた人々。高松のレンタルのラベルがはってある自転車が多くありました。と言うことは、高松駅周辺で借りてフェリーに積んできたのでしょうか?でも直島はアップダウンが結構ありサイクリングは辛いのではと思いました。

 

島のバスは良心的で、どこまで行っても100円ですので、試しに乗っていくと島の西端の三菱マテリアルまで行きました。煙が見えるのが三菱マテリアルとか。(右写真)夕方バスが満員になると、運転手の方がマイクで積み残し人数を、会社にすぐ連絡し機敏に対応しています。社員も車で積み残しがあるのか巡回しています。お客に不快感を与えず感心しました。
上写真は港周辺。正面の遠くにカボチャの作品があり、右にはバスやフェリーが見えます。フェリーは朝夕満員で立ち客があり、こんな光景は久しぶり見ました。これだったら、この航路は潰れることも無いことでしょう。高松や宇野からだったら、安い観光地ですね。宇野からだと往復数百円ですから。
本村の町角

上写真はギャラリー
中を覗くと高齢の地元婦人が作品展をしていました。

進研ゼミで知られるベネッセの直島福武美術館財団が、1998年から直島の本村という集落の中へ、古い家屋や神社などを現代美術の作品と位置づけ作品化し、家プロジェクトとして展開しています。また日本では珍しい地中美術館が丘の上にあります。他に屋外作品の17作品が島の中に点在しており、今回は別にスタンダード展2も展開中で、島には観光客がたくさん押し寄せていました。あちこちで大行列ができ、本村は人並みが絶えませんでした。島の中で、バラバラ点在する作品の置き方から見えるのは、どうやら美術館以外に島を歩いて欲しいということでしょうか。本村などを歩くと暖簾や表札などに統一されたデザインが垣間見られ、島民もベネッセに協力しながら、島の発展を願っているように思いました。これからますますアートの島として発展していくことでしょう。
この11月初めの連休を利用して訪れた観光客が沢山いましたが、ほとんどが若者で地図を片手に路地裏を隈なく歩いていました。また地中美術館では、7人ずつ位しか同時に入館できないように設定されているため、溢れた人々は順番まで1時間も待てず4割くらいの方が諦めていました。私も平日にまた来ようと思い諦めました。同行の別家族は我慢して順番を待ちましたので、後で聞くと、地中美術館は神秘的だったとのことです。地中美術館の切符売り場では「カメラを預かります」と厳しいようです。切符売り場から館まで歩く間にモネの庭もありますが、高知のモネの庭の方が、「そりゃ〜ずっといい」とのことです。上左写真は草間弥生作品。右写真は街中アートです。

下写真の掲示板が数箇所にありました。意図的な置き方の掲示板ですね。

茶色や焼杉の外壁は、観光用に意図的に黒に塗った家があるのではと思いましたが、昔からこの地区は塗っていたとのことです。
家プロジェクト
本村の暖簾と表札
右写真はポスターで、風呂屋を劇場としてアーテイストが発表するようです。

本村の古い家に美術館財団から贈られた暖簾。毎月の第3日曜日には出すとかですが、今回は企画展中なので暖簾を出しているようです。全部写すと様々な個性的な暖簾が見えますね。

本物の氏名の表札とは別に飾っています。この表札は、昔この地でお店をしていた時の店名や、昔からの呼び名を表札にしたとのこと。右端の表札は昔酒屋をしていたそうで、その時の地元の呼び名とか。さかみせの表札について質問をしますと、御主人が家を案内して下さいました。下記の写真はさかみせの内部です。

左写真は、お店の中。お店を抜けていくと庭に出る。庭を入り大広間の襖絵を拝見。御主人の襖絵の紹介を聞きながら、春夏秋冬の襖絵で水墨画を眺める。また家族用の玄関脇に井戸があり、「現在も使用しています」と話して下さいました。玄関横なら便利だったかもと思いました。普通は台所横にあったのではと思います。また鯛漁の網元時代の旗を見せて頂きました。大正時代には鯛漁の網元だったとか。大正の頃には網が桃色に見えたほどたくさん獲れたと聞いたそうです。その時の網元時の写真。その後網元をやめ、大金で塩田に投資し成功、現在は一族でゴルフ場を経営していると話して下さいました。ご主人有難うございました。

今回は不完全なので、いつか平日にもう一度訪ね補いたいと思います。この島へ高知から行くには、早く出発するほど良いよいと感じました。

本村の古い家屋敷

角屋
家屋は200年ほど前に建てられた本村でも大きな家の一つで、外観は、漆喰仕上げ、焼板、本瓦を使った元の姿に修復されているようです。

南寺
この近辺には極楽寺や八幡神社などがあり、直島の歴史的、文化的な中心地のようです。南寺は新たに建てられた建物で、安藤忠雄設計です。終わり間際に訪ねました。

護王神社
地下の石室と本殿とはガラスの階段で結ばれていて、地下と地上とが一つの世界を形成しているとか。シンプルな作りです。